「空」、???

 今朝、Web版の京都新聞にこんな見出しの記事があった、「「空にかける階段」移設後は横倒し!? 京都市美術館の野外彫刻」。(「空にかける階段」とは、彫刻家の富樫実さん創作の巨大な石柱2本が空にうねって立ち上がる形で構成された作品で、市美術館前に屋外展示されているもの)

 記事内容によると、「京都市美術館左京区)再整備工事に伴い移設を予定する野外彫刻モニュメントについて、市は4日、鉄骨で補強して現在の形を保ったまま、高さ約11メートルの石柱を横倒しにして敷地内で移設する方針を示した。市は、作者らが難色を示す作品の分割や、倒壊の恐れを避ける手法と説明するが、移設費用が倍になり、本来の作品の趣旨とは異なる展示となるため、あらためて議論を呼びそうだ。」と。(写真左。工事に入って鉄骨で補強されているモニュメント。京都新聞から借用)

 もともと、市は美術館再整備工事に伴い石柱を幾つかに分割し保管する案を持っていたが市民から反対があり分割を取りやめ上記のような案に変えたようだ。分割はしないが横倒しにするというのは耐震面や移設工事費の問題で苦肉の策であるようだが、まあ、空にかける階段が横向きということでは、かまびすしい京雀の声はおさまらないのでは?

 実は、富樫実さんによる「空にかける階段」シリーズの作品は多くあり、府運動公園である太陽が丘にも立っていて、早朝散歩する私奴は過去十数年間もの間、いつも見上げている(写真中央)。広い園内でも少年野球のためのグランドの横にあって、朝日を浴びながら登ってくる太陽を望むのに絶好の場所でもあるためか、しばし歩みを留める人も結構いる。

私奴も、時々このモニュメントの先端を流れる雲を見上げて広い空を感じている場合がある。

 まことに迂闊な話なのだが、この「空へかける階段」の「空」は、「そら」ではなくて「くう」と読むのが正解だそうな。「空(くう)」。あの有名だがイマイチ分かったようで分からぬフレーズ「色即是空 空即是色」の「空」だそうな。ごく最近まで、マッタク知りませんでした。

実際、創作者富樫実さんは若かりし頃仏像彫刻を学んだんだとか、或いはまた富樫実さんは禅の思想にも造詣が深く云々だとか。

 実際、太陽が丘のモニュメントの下の碑には、「このモニュメントは、63年国体を記念するとともに、京都府府民の憩いとスポーツの広場として建設した「太陽が丘」をイメージし、無窮の空間に向かって調和を保ちつつダイナミックに躍動する生命の美しさを表現したものです」とある。私奴が早とちりをして、「そらへかけるかいだん」と読んでも、あながち無理もないとは言えぬか?

 「そら」なのか、「くう」なのか。まことにもって、「空」は難しい!! 

写真右は、太陽が丘「空にかける階段」の2016年元旦風景。

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